オシムの言葉〜フィールドの向こうに人生が見える〜★★★☆☆
- 作者: 木村元彦
- 出版社/メーカー: 集英社インターナショナル
- 発売日: 2005/12/05
- メディア: 単行本
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学生のころに、ある人の影響から読んだ本。
しかし、あれから月日が立ち改めて読み返してみる。
当時とは、比べ物にならないくらい深さを感じた。
いや、今になってその深さに気づいたのではないか、というくらい。
あらゆるプレッシャー、苦しみを乗り越えて今がある。
我々日本人も、その精神面の強さ、タフさを学ぶべきである。
・「新聞記者は戦争を始めることができる。意図を持てば世の中を危険な方向に導けるのだから」
・「日本人は平均的な地位、中間に甘んじるきらいがある。野心に欠ける。これは危険なメンタリティーだ。受け身過ぎる。」
・メディアに関して言えば、日本の新聞は日本代表に関して、特に民族的な部分で誰を使えとは書かない。しかし、ユーゴの監督はそうはいかない。
・5つの民族、4つの言語、3つの宗教、ふたつの文字を内包するひとつの国家。(数えうたより)
・「そこまでして、代表のために人を呼べるほど私は教育のある人間ではない。」
多くの選手の故郷が戦火に包まれる中、新聞記者から誰々は使わないのか、という指摘を受けて。
・それに比べて平和裏に選手が希望した移籍ならば、いったい何を嘆くことがあるのか。
手塩にかけ育てた選手がいなくなる際に、92年に経験した苦い思い出と比較して。・「もっと上を見ていいんだぞ!」
リスクを冒す哲学。